09/5/11 今シーズンの営業を終了しました 10日をもって今シーズンの営業を終了しました。ご愛顧いただいた多くの方々に心より厚くお礼を申し上げます。
 昨年の秋以降平年を大幅に上回る気温が続いており、いちごをはじめ多くの作物に何らかの影響が出ているようです。我が家のいちごも高温の影響か病害虫が例年になく多く発生し、管理し続けるのが難しい状況となり、昨年より早めの営業終了となりました。
 来シーズンに向け「おいしいいちご」生産のため精進したいと考えていますので今後共よろしくお願いいたします。

09/4/19 
高温で品質が低下しています 3月下旬の低温がウソのように暖かい日が続いており、ヤマツツジが例年より1週間以上早く開花してきました。いちごのビニールハウスは昼夜とも全開にして換気に努めていますが、外気よりは高温になってしまい、いちごの実は甘くなる前に着色してしまう状況で、甘みが乏しく柔らかい実になって、冬の時期に比べると品質が数段低下してきています。例年こんな状態にになるのは5月中旬頃なのですが、やはり高温による影響なのでしょう。
 私のところでは、出来るだけ農薬の使用を少なくするため、収穫期には原則農薬は散布しませんが、このところの高温のためか、「ダニ」「アザミウマ」「オンシツコナジラミ」といった害虫が急に増えてきています。今シーズンも残すところ20日間となりましたので、害虫防除のための農薬を散布すぺきかどうか判断に苦慮しているところです。

09/3/16 来季用親苗植え付け ここにきてやっと日照が安定し、作物にとっては生育に好条件となってきました。日長も長くなり日射しの強さも増して生育が促進されるはずなのですが、今年のいちごは例年の生育とは違い、収穫終盤に入るこの時期も収穫量が思ったように増えず、作柄が良くないまま今シーズンが終わってしまいそうです。。
 例年のことながら、来季用苗のための親苗の植え付けを始めました。収穫、パック詰め作業の合間をぬって、今日は「とちひめ」の苗を植え付けました。1プランターに4本の苗を植え、真ん中に養液を潅水するためのチューブを設置し完了となります。この後は自動的に養液を与え、親苗を育てランナーの発生を促進し、7月の苗取り時期まで管理していきます。「女峰」の苗も順次植え付け、今月中にはすべて終了する予定です。

09/2/26 私のところは作柄不良です 昨年11月下旬の収穫始めの時から、作柄はあまり良くない生育ぶりでしたが、ここにきて収穫量が極端に少なくなってきました。頂花房、腋花房と連続して開花収穫となったため、株への負担が相当大きかったようで、暖冬とはいえ冬の厳しい気象条件のなかで、株がかなり消耗してしまったようです。他の栽培農家さんはどうか分かりませんが、私のところでは近年にない不作という状況となっています。不作の原因を、昨年夏以降の不順な天候のせいにしてしまえば簡単なのですが、どうしてこのような生育ぶりになったのかを細かく分析し、また栽培上の問題点を見つけ出し、来季のいちご栽培に生かして行きたいと考えています。

09/2/2 販売環境悪化で大苦戦 相変わらず気温が高めの日が続いており、30、31日にはこの時期としては考えられないような強い風雨に見舞われました。当地では100mm近い雨量を観測し、強風による倒木でけが人が出たり、JRに運休や遅れが出たりと、まるで台風が通過したかのようでした。異常気象としか言いようがありません。そう言えば先日近所の梅が開花しているのを見ましたが、1月中の開花なんて考えられない現象で、本当にどうなっているのでしょうか。
 いちごの収穫は中盤を迎えましたが、販売環境の悪化で大苦戦の状況となっています。昨日の地元紙「下野新聞」では一面トップでこのことを報じており、栽培農家にとっては本当に厳しい今シーズンとなっています。以下、その報道を一部抜粋でご紹介します。
『生産量、販売額とも全国一を誇る本県産イチゴ「とちおとめ」の市場価格が低迷している。昨年秋以降の不況の影響とみられ、2009年産の販売額は11年ぶりに200億円台を割り込む懸念が出てきた。「昨年のお盆以降、果物の価格は総じて2割くらい落ちた。イチゴは値崩れしないという神話が今年、崩れた」青果卸売国内最大手の東京青果(東京都大田区)の担当者は、とちおとめの価格低迷をこう表現した。1月27日に宇都宮中央卸売市場で開かれた福田知事やJA関係者との朝食懇談会で、仲卸業カネイチ青果(同市簗瀬町)の野口専務は「質のばらつきもあり、今は苦戦しているが、とちおとめはよい特性を持った品種。一般家庭が買いやすいよう250グラムパックを作るなど、300グラム一辺倒の出荷体勢を改めてはどうか」と、JA側に柔軟な対応を求めた。09年産も生産量、販売額の日本一は不動とみられる。』

09/1/8 
明けましておめでとうございます いよいよ新しい年が始まりました。今年もよろしくお願い申し上げます。
 ここにきてやっと朝夕寒い日が多くなりましたが、それでも日中は穏やかで暖かな日が続いており、暖冬は間違いないような気がします。先日の新聞報道では、栃木県小山市の12月の平均気温は平年より1.8℃も高く、観測史上最高を記録したそうで、宇都宮でも第二位の記録だったそうです。
 気候変動の激しさはいちごの生育にも影響を及ぼしており、今シーズンの作柄は良くないようです。(正確には悪いといった表現が適切かもしれません。)育苗期の7、8月に日照が少なく、又低温だったため苗の充実度が低かったのかも知れません。その上8月下旬の集中豪雨でハウス内に雨水が浸入し、定植に向けた土壌条件を悪くする結果となりました。定植期とその後は低温で根の伸長が思わしくなく、花芽が例年より早く出てきてしまい、株の充実しないまま開花結実を迎えることなり、10月以降の温暖な気候で生育が前進化し実が小粒のまま着色し、収穫量が伸びない上に食味の低下につながったようです。
 通常収穫量(出荷量)が少なくなると市場価格は上昇するものですが、昨今の厳しい経済情勢を反映してか例年より安めの価格で推移しており、栽培農家にとっては作柄不良と低単価のダブルパンチを受けた格好になっています。唯一暖房機の燃料価格が下がったのが救いですが、他の資材価格は上昇しており、厳しい今季となりそうです。

08/12/16 
暖かく晴天が続きません 10月以降暖かな日が多く、初霜も例年より20日も遅れての観測となりました。日中の気温はやや高め位ですが、朝夕の冷え込みが弱く、最低気温が平年よりずっと高い日が続いています。まあ、暖房機が稼動しないで済むのは燃料費がかさまず助かるのですが、暖か過ぎるためか例年に比べ「うどんこ病」の発生が多く生産者を悩ませています。曇雨天の日が多く、茎葉が充実せず病気にかかり易くなっているのでしょうか?。例年のように乾燥した晴天が続かなないと、良品質のいちごを採るのになかなか難しいものがあります。北関東特有の日照時間の多い冬になって欲しいと願って止みません。
 今季のいちごは、育苗期(7、8月)や定植期(9月)といった重要な時期に気温が低かったり、雨が多かったりしたことの影響か、作柄はあまり良くないようです。私のところでも、この時期の収穫量は例年より少な目になっており、落ち着いて仕事に取り組むことが出来ています。

08/11/22 初収穫 ここに来て寒い日が多くなり、昨日当地では−2.0℃の最低気温を観測しました。今までが暖かかったのでのん気にしていましたが、急遽ハウスの二重保温を仕上げました。まだ暖房機が稼動する程ではありませんが、例年より少々早めに電照とプロパンガスの燃焼をスタートさせました。
 今日は今シーズン初めての収穫作業を行ないました。パイプハウスで栽培している「とちひめ」が思ったより早く色づいたためで、昨年より一日早く、ここ数年では最も早い初収穫となりました。やや短期間で成熟したため、例年より少し小ぶりな実の状況ですが、気温の低下とともに成熟日数も長くなり、粒の大きさ、品質が徐々に向上するものと期待しています。まだ毎日収穫するほど色づいていませんが、12月に入る頃には全ハウスから収穫出来るようになり、約半年間は連日いちごの収穫作業となりそうです。

08/11/2 アメリカからの訪問者 先日、突然アメリカからの訪問者がありました。西海岸北端のワシントン州シアトル郊外在住のチャンさんという方で、35年程前に台湾からアメリカに移民され、養鶏業を大規模に経営されているとのことでした。新規事業としてアメリカには無いいちごのビニールハウス栽培を検討中とのこと、今回栃木県を中心に各地の実例等を見学しているということでした。シアトルは北海道より緯度が高くかなり寒いのだろうと思っていたら、海流の影響で冬も比較的温暖で降雪も年に2、3回程度でいちご栽培には差しつかえ無いようです。周辺はメキシコ人労働者を雇用しての露地でのいちご栽培をさけてる方はいるそうで、加工業者への販売が中心とのことでした。
 農業経営に対する積極的な姿勢等に見習うべき点が多々あると感じ入りました。

08/10/22 
保温作業終了、開花始め  暖かく穏やかな日が続き、いちごの生育も前進化の傾向にあるようで、既に県内の早出し農家ではいちごの出荷をしており、まもなくいちごのシーズンを迎えますが、早出しより品質、食味を重視したいちご生産に取り組んでいる「わたなべいちご園」では、やっとマルチング、ビニール被覆の第一段階の保温作業を今日までに終了しました。また、9月9日から定植を開始したものが30%位の株で開花を始めたため、受粉用のミツバチの巣箱をハウスに導入しました。いちごは開花後の積算温度600℃で成熟すると言われており、平均気温20℃で約30日間で収穫始めとなり、順調に生育すれば11月下旬には収穫期を迎えることになりそうです。なお、ミツバチの巣箱は養蜂業者から期間契約で借り受けて利用しています。

08/10/11 マルチング作業 10月中旬はいちごの保温作業の適期となりますが、一時期に全ての圃場を保温するのは難しいので、少々早めに6日からマルチング作業を始めました。余分な古い葉を整理してから黒いポリフィルムで覆い、株を引き出していきます。ポリフィルムで覆うことにより、地温の確保、雑草の発生防止、果実が直接土に触れないため水分での腐敗や汚れを防ぐ等の効果が期待できます。まだ4割程度しか終わっていませんが、順次作業を進め、ビニール被覆を含めた第一段階の保温作業を22日頃までには終えたいと思っています。

08/9/19 定植作業終わりました 9日から始めた定植作業は、予定より1日遅れて今日で45アール全て終了しました。先月末の大雨の時はどうなるものかと心配しましたが、ほぼ予定通りの作業進行でホッとしているところです。苗の生育もおおむね順調ですので、一息ついた後は来月の保温作業に向け、種々の作業に取り組んで行きたいと考えています。
 写真は8日から夜冷育苗を開始し今日定植した「女峰」です。

08/9/12 
定植作業中です 雨の多い天気から劇的ともいえる変化で、すばらしい秋晴れの日が続くようになり、大雨の影響で一部手直し作業があったものの、予定通り9日から定植作業を始めました。昨日までに8月22日から夜冷育苗をした「女峰」の定植を終え、明日からは先月末から夜冷育苗している「とちひめ」の定植を予定しております。天候に左右されず作業を進めるため、雨除けのビニールを張ったハウスの中で腰をかがめての定植作業は結構ハードなものとなりますが、収穫開始時期や収穫量にも影響ある重要な作業ですので、適期に集中して進め18日頃には全て終了する予定です。

08/9/2 雨、雨、雨に参りました 8月16日以降連日の強い雨に泣かされています。今日の新聞報道によると鹿沼の8月の降水量は632mmで月間降水量としては観測史上最高を記録し、平年の2.6倍で今年7月の6.6倍を観測しました。16日の大雨の際には東北自動車道高架下で冠水により軽自動車を運転していた女性が死亡する事故まで起きています。
 この時期、いちご栽培にとっては重要な時期を迎えており、定植や定植前の畝つくり等大雨の影響を大いに受けています。植付け用の畝を作った所に冠水すると畝が崩されてしまい、乾くのを待って再度作業をせねばなりません。我が家でも定植前の準備作業をしているところですが、一部冠水の影響を受け再度作業をする必要のある所が生じています。9月に入っても昨日今日と雷雨があり、雨の多い傾向は変わっておらず、日照時間の極端に少ないことと併せて、いちごの作柄に悪影響が出ることが大いに懸念されるところです。


08/8/22 
夜冷育苗開始 16日の夕立で130_の大雨が降ったのを境にめっきりと秋めいて、最低気温が20℃を割り込む日が幾日かありました。昨年のこの時期は暑さが続いていたので、全く違った気象条件となっています。(今日の最高気温は21.6℃最低気温は17.2℃でした。)
 苗 の生育はおおむね順調で、9月10日前後に定植予定の「女峰」の夜冷育苗を今日から開始しました。午後4時から翌朝8時まで12℃に温度設定した夜冷庫の中に苗を収納し、低温短日の条件化で育苗することにより、強制的に花芽を分化させます。分化後ハウス内に定植、生育を促進させ11月末には収穫期を迎えられるよう作業を進めていきます。この後、9月中旬定植予定の「とちひめ」「女峰」の苗も順次夜冷育苗を開始する予定です。

08/07/22 苗取り作業終わりました 6月中旬以降例年になくランナーの発生が盛んで、予定を早めて7日より苗取り作業を始めましたが、20日までに予定の約33.000本の苗をとることができました。用土の入ったポットに子苗をピンで押さえていく作業は結構手間のかかる仕事で、立ち作業なので体への負担は少なくてみ済むものの、終わってホッとしているところです。例年より5日くらい前倒しでの仕事の進行でしたが、定植までの期間が少し長くなるため、苗の老化の心配があり肥培管理には細心注意が必要かと考えています。写真は13日に苗取りをした「女峰」で、1プランターで70本の苗を確保することが出来ました。
 この後は、ある程度根が伸びるのを待って順次親苗から切り離し、しっかりとした苗に育てていきたいと思います。

08/7/4 肥料の大幅値上げ JA全農は7月から肥料を前年比12〜113%の値上げ(平均60%ともいわれています。)に踏み切りました。資源戦争と言われる今日、資源を持たない日本は国際価格の高騰に翻弄された状態で、世界的な食料需要の増加とバイオ燃料需要で肥料への引き合いが強まり、原料価格が高騰しているためのようです。各国が自国の農業生産に必要な原料確保を最優先する動きに出ており、当分高値が続く可能性が高いとのことで、燃料代、農機具、ハウスウビニール等の軒並み大幅上昇と併せて、農業経営を大きく圧迫する状況となっています。
 いずれも「いちご栽培」にとっては不可欠のものばかりですので、生産経費を大きく引き上げてしまうのは必至で、栽培農家にとっても苦難の時代となっています。

08/6/16 農薬に頼らない土壌消毒の試行 施設化されたもとでのいちご栽培では毎年同じ圃場での栽培を余儀なくされ、薬剤による土壌消毒で連作による病害を回避するのが通常で、栽培農家では多くの費用と労力を費やして毎年薬剤による土壌消毒を実施しています。私のところでも以前は臭化メチル剤を使用していましたが、大気中のオゾン層を破壊するフロン成分を含むとして、世界的に製造使用が禁止された後は、クロールピクリン錠剤を使用しての消毒を毎年実施していました。ただ、科学的薬剤に頼らず、土壌に優しい消毒法はないものかと以前から情報を集めていましたが、今回試験的に「コフナ・ソーラー法」に取り組んでみました。少々の不安もありますが、近所のトマト農家での実績もありますので4アールのハウスで実施し、良い結果が得られれば来年以降実施面積を増やすつもりです。薬剤処理に比べ若干の労力は必要としますが、費用が安く済みますので今シーズンのいちごの作柄に大いなる関心を持っているところです。

08/6/6 土づくり 年間で最も時間的ゆとりのあるこの時期ですが、こんな時でないと出来ないハウス内の土作りの一環として、客土(ハウス内の土に全く新しい別の土を搬入し混ぜ込むことにより、土の量を幾らかなりとも増やすとともに、リフレッシュを図る)作業を行ないました。20アールのハウス内に約30立方bの赤土を入れた後プラソイラーを使い深耕してみました。元来砂目の土ですので、やや粘質がかった土を客土したことで、いちごにとっての土壌条件が改善されるものと期待しています。