種から育てるいちごにチャレンジ
いちごって種から育てるのですか?」といった質問をよく受けます。農家ではランナーから苗を育てていますので、種から苗を育てることが出来るかどうか分かりません。今回はこれにチャレンジしてみました。(02/4/28)

1月1日(はれ)
10月下旬以降ハウスの中で育てていたが、思ったより生育が遅くやっと着色してきた。
普通に育苗したものより葉や実が小さく、貧弱な生育ぶりである。
種からでも一年で実が稔ることは分かったが実用性には乏しいと実感した。



10月20日(くもり)
プランターに植え付けてから一ヶ月が経った。
肥料を吸収して新しい葉が大分展開ししっかりとした感じに生育しているが、普通に育苗しプランターに植え付けたものに比べると、葉が小さく茎の太さも細く、これからの開花、結実がどうなるのか心配でもあり楽しみでもある。
おおむね順調な生育ぶりである。


9月20日(はれ)
ここ2.、3日は素晴らしい晴天に恵まれ、稲刈り用コンバインのエンジン音が鳴り響いている。
ハウスへの定植作業も終わったので、種から育てた苗をプランターに植え付けてみた。65型プランター3個に4本ずつ計12本植え付けた。今後は普通に育苗したものを植え付けたプランターと同様の管理をしていくが、初めてのことなのでどんなふうに生育するのか見守っていきたい。


8月23日(くもり)
ここ2、3日はめっきり涼しくなり、いちごにとっては生育に適した気象条件になってきた。(チョット涼し過ぎるかもしれない?)苗の生育は順調で肥料の効き具合も丁度良いようだ。一時「オンシツコナジラミ」が付いていたが、薬剤散布でほぼ死滅したようで健康な生育振りである。


8月7日(はれ・暑い)
肥料を施して1週間がたち、いちごの苗も肥料分を吸収し始めたようで、葉色も緑色が濃くなってきた。古い葉を整理してやると結構しっかりとした苗になってきていた。思ったより順調な生育ぶりで、9月の定植期までにはランナーから育てた苗に匹敵するような苗になりそうだ。


7月28日(くもり)
ポットに移植してから2週間か経ち、軟らかに生育していた苗が大分ガッチリとしてきた。ポットの用土には肥料分が入っていないので専用の固形肥料を施用してみた。大粒の方は梅の種くらいの大きさでゆっくりと効くタイプのもので今年初めて導入してみた。
小粒の方は以前から使用していた肥料で、比較的早効きのもので高温期はすぐに肥効が現れ1ヶ月くらいで肥料が切れてしまうものだ。それぞれ1株に1個づつ施用し、生育の状況によって次の対応を考えてみることにした。


7月14日(はれ)
30℃を超える日が続き、ハウス内で養水分が十分なため極めて軟弱に育ってしまっているので、今日、ポットに移植してみた。10.5cmのポットに赤玉土、鹿沼土、薫タン等を混ぜ合わせた用土を入れ、生育の良いものを15本植えてみた。
ガッチリとした苗に育てるために潅水や肥料に細心の注意が必要なようだ。


7月6日(うすぐもり)
順調な生育ぶりであるが、葉や茎はか細くて軟らかく生育していて、葉裏には「オンシツコナジラミ」の寄生が見られる。
そろそろ、ポットに移し替え一本立ちさせ、ガッチリとした苗に育てたい。


6月18日(あめ)
久しぶりに苗を観察に行ってみたたら、順調に生育していた。気象条件も良く、養液も供給しているので大分大きくなってきた。
遅くなって発芽してきたものもあり、小さな葉も見られる。


5月26日
何の変化もない日が続いており、このまま発芽しないのではと思っていましたが、今日良く見てみたら小さい双葉が確認できました。蒔きつけた種の数に比べると極端に少ない本数ですが、間違いなくいちごの芽です。葉の直径は4mm位でこれが一人前の苗になるのは何時のことやら・・・・・・・。


4月28日
いちごの作業も落ち着いてきたので、種から育てるいちごに挑戦すべく完熟のいちごを1個摘み取り、この種を使用することにしてみました。品種は「女峰」です。
まず、いちごの実を八等分し、表皮の部分が上になるようにプランターの培地の上に並べ、いちごが見え隠れするように覆土をしました。
この後は、親苗の管理と同じように、養液を供給しながら発芽を待ちたいと思います。
培地は土を使わず、親苗と同じ「ロックウール」を使用しました。
果たしてどんなふうになるのでしょうか。全く予想がつきません。